小島で貧しい生活を送っていた小学生のジホは、事故で祖母を失い天涯孤独の身となるが、実父であるプソン楽器の会長ユ・マンセに長男として引き取られる。ジホは、マンセの妻ヨンランやその息子のイナと共に豪邸で暮らし始めるが、母ヨンランとマンセの愛を独占したいイナは、ジホを激しく拒絶する。まもなくジホが絶対音感を持っていることが分かると、ピアノの腕に絶大な自信を持つイナも慌てふためき、更には、ジホが、自分が好意を寄せているピアノ好きなダミという少女を慕っていることを知って、ますますジホへの敵意を強めていく。
イナの母親ヨンランは、イナがプソン楽器の後継者になるものと思っていたが、ジホの出現によって、マンセは息子たちに後継者争いを仕掛ける。音楽コンクールの結果、マンセがジホを後継者にしようと考えていることを知ったヨンランは、自宅でマンセに考え直すよう問い詰め、体を押すと、その弾みでマンセが倒れ、頭から流血して意識を失ってしまう。更に、その直後に火災が発生し、マンセは返らぬ人となる。その日を境に、ピアノの才能にたけたジホの活躍が気に食わないヨンランは、イナを後継者にすべく、背後から執拗な嫌がらせを始めるが…。